オタク日誌S

日々のオタク活動を綴ります。BABYMETALと乃木坂46の話題が中心です。

2015.06.21 BABYMETAL ~巨大天下一メタル武道会~@幕張メッセ レポ・感想

 いまさらな感じはありますが、先週末に開催されたBABYMETALの幕張メッセでのライブのレポートと感想です。これ以上記憶が薄れないうちに書いておこうと思います。

 

 

 4月23日にTSUTAYA O-EASTで行われた『APOCRYPHA -THE BLACK MASS-』(通称黒ミサ)ぶりのBABYMETALライブ参戦となった私の楽しみは、ワールドツアーという武者修行を経てチームBABYMETALがどのように成長し、進化したのかをこの目で直に観ることでした。

 2015年のワールドツアーはメキシコ(メキシコシティ)を皮切りに、カナダ(トロント)、アメリカ(シカゴ、コロンバス)、ドイツ(ニュルンベルクミュンヘン)、フランス(ストラスブール)、スイス(チューリッヒ)、イタリア(ボローニャ)、オーストリア(ウィーン)を回ったBABYMETAL。各地での盛り上がりの様子はTwitterなどのSNSやファンカム映像を通して、遠いこの日本からも大いに楽しませてもらいました。さらに、我々モッシュッシュメイトを沸かせたニュースといえば、Kerrang Awardsにてthe spirit of independence awardを、Metal Hammerにてbreakthrough awardをそれぞれ受賞したことでしょう。世界で躍進するBABYMETALが名誉ある賞で形として認められた記念すべき瞬間であり、とても興奮しました。

 

 前置きが長くなりましたが、簡単にいえば、2つの大きな音楽賞と自信を手に、我らがBABYMETALが壮大なツアーを締めくくるべく、日本に凱旋したわけです。私は、この伝説の目撃者になるんだという覚悟と期待を胸に幕張メッセの地に赴きました。

 

 まず私はライブの前に物販に並び始めましたが、寝坊して予定より少し出遅れた私は予想以上の列の長さにかなり体力を削られてしまいました。これには他のメイトたちも不満を漏らしていたようです。アスマートをより有効活用してもらいたいですね。目当てのjudas priestのオマージュTシャツを購入した後は、昼食をとり、決戦に備えます。

 

 会場に入ったメイトたちの目にまっさきに入ったのが、お馴染みの魔方陣が配された巨大なピラミッド型の赤い幕。

 

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 フラッグを持った骨たちが各ブロックを回って会場のメイトたちを煽り、SEとしてLimp BizkitやDragonForce、Judas Priestなどのズッ友たちのメタルが流れ、気分を盛り立てます。ぞくぞくと会場に人が集まり、開演時間の17時を過ぎると私も「いよいよはじまるぞ」と気合を入れなおしました。

 

 「諸君、首の準備は出来ているか?」

 

 ついに、戦いの火蓋が切られました。『BABYMETAL DEATH』。BABYMETALのテーマソングであり、世界中を沸かせて祖国に戻ってきた彼女たちの単独ライブのオープニングを飾るのにこれほど相応しい曲はないでしょう。幕が下りると、そこにはSU-METAL、YUIMETAL、MOAMETALの姿がありました。割れんばかりの歓声が起こります。3人の姿を肉眼でハッキリと確認した私も沸き上がります。

「DEATH!DEATH! DEATH!DEATH!DEATH! DEATH!」

 強烈な幕開けとなりました。

 

 つづけて2曲目に演奏されたのは『ギミチョコ!!』。「え?もうギミチョコ!?」いきなりのトップギアに会場も必死に食らいつきます。BABYMETALという音楽を象徴するかのような、kawaiiへヴィメタルの凶悪さが絶妙に融合したこの楽曲が私は大好きです。MIKIKO先生の振り付けたダンスも素晴らしい。恒例となった間奏明けのコールアンドレスポンス。

「みんな~!会いたかったよー!!」

 あの小悪魔のような破壊的なアイドルスマイルとともに叫ぶ最愛ちゃん。

「俺たちも会いたかった!!」とはあの会場にいた全ての人が思ったことでしょう。由結ちゃん、最愛ちゃん、すぅちゃんの3人ともホームに帰ってきた安心感と喜びを噛みしめているかのようでした。

「Now we are ready!!! Let's sing together!!!!」

「チェケラ チョコレート チョコレート チョ チョ チョ say!」

「「「「チェケラ チョコレート チョコレート チョ チョ チョ」」」」

 ワールドツアーでの各地のファンの熱狂をファンカム映像を通して見ていたからでしょうか。日本の俺たちが負けてられるか、という熱気が会場を包みます。

 

 3曲目『ド・キ・ド・キ☆モーニング』。4曲目『ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト』。どちらも現場で観るのが楽しい曲です。ドキモではサビの「リンリンリン」でキツネサインを宙高く突き上げたり、「ちょ待って ちょ待って」で手を前に突き出すキャッチーな振りをコピーし、ウキミではデスボイスパートの合いの手を歌います。

「あなたも私も」 「「「 You and me!!! 」」」

「今宵は楽しい」 「「「 ウキウキ ミッナイ!! 」」」

 ライブに当事者として参加しているという意識を強くし、会場のボルテージはどんどん上がります。

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 5曲目「あわだまフィーバー」。まだ公式な音源の出ていない楽曲です。しかし、私すでにこの曲の虜なのであります。イントロからバンドサウンドは非常に凶悪で攻撃的ですが、メロディはキャッチーでSU-METALの歌声は甘く、腕で輪っかをつくる特徴的なダンスはかわいい。これぞBABYMETALですよ。完璧なパフォーマンスでした。

 

 神バンドソロからの『Catch me if you can』。一瞬たりとも休ませてはくれません。この日の神バンドはワールドツアーを共に戦い抜いてきた小神様、大神様、BOH神様、青山神様。BABYMETALの躍進に彼らの存在が欠かせないことは言うまでもありません。超絶テクなどという安い言葉で語りたくはありませんし、トッププロの彼らにこんなことを言うのは失礼かもしれませんが、うますぎます。かっこよすぎます。

 前日の6月20日が由結ちゃんの誕生日だったことを受けて、大神様はギターソロでハッピーバースデーを織り込むという粋な計らい。この曲は本当にバックのバンドサウンドがかっこいい。また、大きな見どころの一つは、「とっておきの場所を発見」ですぅちゃんの股の間からピョコッとダブルピースで顔を出す最愛ちゃんですね。

 

 怒涛の前半戦が終わると紙芝居が始まり、会場は少し落ち着き、視線がモニターに集中します。A-ONモールに買い物に来たYUIMETALとMOAMETALの接客をするのはLimp Bizkitのフロントマン、フレッド・ダースト。BLACK BABEYMETALへと変身した2人は『おねだり大作戦』を決行するのです。

 

 こうしてはじまった7曲目『おねだり大作戦』。BLACK BABYMETALといえば天使のように可愛らしく舞い踊るゆいもあのイメージが強かったのですが、この日見た2人にはさらにクールな印象も抱きました。ダンスの切れが増しただけでなく、表情がキマッているのです。会場内を、メイトたちの手作りのおねだりマネーが舞いました。

 

 BLACK BABYMETALがくれば、その後に続くのは我らがSU-METALのソロ楽曲『紅月-アカツキ-』。BABYMETALのライブに参戦するたびにこの曲を聴くと感動します。炎が舞う中、天高く上がったステージにひとり凛と立ったSU-METALの姿は神々しく、まさに女神を見ているかのようでした。すぅちゃんの歌声は透き通り、力強く、心の奥深くまでスーッと入り込んできます。突き抜けるような高音には甘い心地よさもあり、それでいてバンドサウンドに負けない声量で圧倒的な存在感を示します。この唯一無二の歌声、アイドル界に限らず、音楽界に冠絶する歌声をもっとも堪能できるのが紅月なのです。幕張メッセという巨大な会場をSU-METALの歌声が支配するかのようで、私は圧倒されてしまいました。さらに間奏の泣くようなギターソロ。背中合わせになった小神様と大神様の掛け合いのなんとも美しい響きに酔いしれました。

 

 再び神バンドソロを挟んで、9曲目『悪夢の輪舞曲』10曲目『4の歌』。私が好きなのは、「もうここから出られないのなら あなたの姿を見せてはくれないか」でマリオネットのように勢いを殺したSU-METALが、「ゆらゆら 揺らめく」で一気に復活し盛り返すところです。絶妙な緩急のつけ方です。『4の歌』ではゆいもあが会場を煽ります。

「まだまだ声出せるよねー?」

「全然聞こえないよー!!!」

それに応えるかのように燃え上がるメイトたち。私も声の限りに叫んで応えました。

 

 再び挿入された紙芝居は、新たな調べ、すなわち新曲が初披露されることを告げました。タイトルはわかりませんが、跳ねるようなリズムがポップでかわいい楽曲でした。ゆいもあの「ピッポパッポピッポパッポピー」という合いの手が耳から離れません。ギミチョコ系でとてもキャッチー、ダンスも素晴らしいのではやくまた観たいです。

 

 12曲目『いいね!』。13曲目『メギツネ』。いいね!では緑のレーザーライトが会場内を縦横無尽に駆け回ります。この曲の魅力は3人の息の揃ったダンスだと思っていますが、ワールドツアーを経て成長した彼女たちのダンスはもはや芸術的でした。「あぁ そうよいつでも女は女優よ」

メギツネのSU-METALの歌声には力強さと説得力があり、私はとても好きです。歌を大切にし歌詞をしっかり飲み込んで歌う彼女らしさが如実に表れているシーンだと思います。

 

 終盤に差し掛かり、「Why do people hurt each other?」というメッセージがモニターに映し出されます。そうです、『イジメ、ダメ、ゼッタイ』です。私の近くにはこの日一番大きなWODが形成されました。BABYMETALを代表するこの楽曲。会場の一体感は最高潮に達します。キツネサインを胸の前に掲げジャンプするいわゆるダメジャンプはまるで地震が起きたのかというほどの衝撃だったようです。

 

 『ヘドバンギャー!!』。まだこんなのが控えてるのかと、BABYMETALの楽曲群の層の厚さに驚きを隠せません。私はこの曲のSU-METALの歌も非常に魅力的だと感じます。歌いだしの「伝説の黒髪を華麗に乱し」から一気に惹きつけます。細かい部分ですが、「伝説の」「黒髪を」「華麗に乱し」と区切りをハッキリと歌うのが好きです。和の雰囲気、情緒を感じさせます。

 

 そしていよいよ最後の楽曲『Road of Resistance』。イントロの法螺貝の音、騎馬を操るようなダンスの振り付け、すべてが戦いを彷彿とさせるこの楽曲。ギターサウンドがなんともかっこいいのです。

「Wow wow wow wow 」

メイトたちも残る力を振り絞るかのように必死にシンガロングします。まさに「All for One, One for All」が体現されていました。

 

 こうしてすべての持ち曲を披露したBABYMETAL。私も燃え尽きました。最高のライブでした。最後には、日本ツアーの開催も発表され興奮冷めやらぬ会場。私は、これからもこのバンドを追いかけ、伝説の目撃者になろうという思いを確かにしたのでした。

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